野球のデータの話

2005年2月16日
ちょっとへたれ考察っぽいのを。用語は多少解説を書きますが、野球のルールの基本くらいはわかっていないとあまり面白くない話です。また、実際に野球をやったことがあるわけでもないので野球経験がある人がみたりしてもおこんないでやってください。

「打者編」
〜よく見かけるデータと重要なデータは違います〜

よく目にするデータには「打率」「ホームラン数」「打点」があります。それに次ぐものとしては「盗塁」「出塁率」「長打率」あたりが上げられるでしょう。
 しかし野球をゲームとして捉えた場合、実は上位の3つのデータはそれほど重要ではありません。上記の中で最も重要なのは「出塁率」でしょう。出塁率とは文字通り「その選手がすべての打席の中で何%塁に出ることができたか」を示すデータです。
ヒットの数+四死球の数/打席数で計算します。
 野球は相手より多く得点した方が勝つゲームですが、得点するためにはアウトカウントが3になる前に4つ目の塁に走者が進塁する必要があります。つまりもっとも重要となるのは、平均して1打席につきいくつ塁を獲得できるのか、というデータでしょう。これが1を超えるような選手を集めてチームを作ることができれば無限に点が入りそうな気すらします、気のせいですけど。
 最近たまに目にするOPSという打者評価法があるのですが、これもこういった点を重視したデータです。計算方法は「OPS」=「出塁率」+「長打率」。「長打率」=「二塁打+三塁打+ホームラン」/「ヒットの総数」で計算されます。これは概算を出す方法なのでまったく確実性はありませんが、一応の目安程度にはなるでしょう。何しろ分母が違う値をむりやり合計してますから適当なのは明らかなので過信は禁物ですw
 実際は進塁打や盗塁も加味するべきですし、アウトカウントや点差などの状況しだいで求められる結果は変わってきます。

(例)
2アウトランナーなしでの四球とノーアウトランナーなしでの四球は明らかに後者の方が評価が上ですが、同様の状況でもホームランならば評価に差はありません

 つまり状況に応じて求められる結果の確率を変動させられる選手と平均していつも同じ確率で結果を出せる選手ではトータルの成績が同じでもゲームの結果に及ぼす影響が明らかに変わることになるのです。
 また、似たような打球を打っても相手の守備力や走者の能力によってまったく違った結果になりますのですべての選手を画一的に評価するのはとても難しいでしょう。プロ野球の査定役の人も相当苦労しているのではないかと思いました。
 なにやら書いてて混乱してきたのでこの辺で。気が向いたら「投手・守備編」も書きます。

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