禁止カードとか

2005年3月1日
「禁止カードとそれについての見解」

3/20 より以下のカードが禁止となります。

 ・《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
 ・《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》
 ・各種アーティファクトランド(《古えの居住地/Ancient Den》《大焼炉/Great Furnace》《教議会の座席/Seat of the Synod》《伝承の樹/Tree of Tales》《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》)

ひー。ひどいことにににに。ウィザーズの開発体制はくわしく知らんけど、これをどうとらえてるんだろ。頼むよほんま。
 禁止カードが大量に出た原因は明らかに特定のシステムを重視したカードセットデザインにあると思うんだけど、今までの経緯を見ても気付いてないよなあ。つまり以前強いカードを中心としたゲームになってた部分をマッドネス、親和、サイクリングみたいなサイクルにしたことが根本原因じゃないかと。
 いいかげんこの方向のデザインは止めた方がいいと思う。メタゲームに含まれるデッキの種類は増えてるけどそれぞれのデッキの持つ多様性が失われてる。そのシステムとのシナジーが十分でないカードはデッキに投入できないし、同一システムのカードをデッキに大量投入しなければならないため、デッキ中のカードの選択肢が減ってしまっていてデッキ構築が面白くない。
 さらにこうなると特定のシステムのバランス調整を失敗し、強すぎたときに今回のように大量に禁止カードを出すことになってしまう。
 はたからみてるとゲームに大して詳しくなく、好きでもない上司に「大会結果を見てください!こんなにたくさんのデッキが成立するすばらしいゲーム環境なんですよ!」とか報告して点数稼ぎをするためにゲームを作っているのかとすら思う。
 たしかに普通にカードを作って好きなようにデッキを作らせる方針だとメタゲームを想定しにくく、特定の正解デッキが出来やすいことは否めない。でも1例としては強いカードを3枚作ってそれが3すくみの相性になるようにしておけば問題にはなりにくい。これは単なる例だし、他にもいい方法があるかもしれない。
 もちろん別方向のデザインの方が今よりセットデザインは困難になるだろうし、長期的に見るとネタ切れもしやすいだろう。しかし本当に今のデザイン方向がベストの選択なんだろうか。それはメリットがデザイナーに多く、デメリットがユーザーに多い選択なんではないだろうか。そしてそれは結局自分たちに跳ね返ってくるのではないですか、といいたい、できれば英語でw
 
「禁止後のメタ」
次は禁止後のメタゲームを軽く考えて見る。キルターンでは「トロン」「白ウィニー」辺りがトップ2だが果たして?ラスが強い環境になってくるしおそらくコントロールデッキ優勢なんではなかろうか。白青コントロールやゾーズーランデス、青単コントロールが強い。デッキパワーでは「青単」>「トロン」>「白ウィニー」の順番か。緑はとうとう《トロールの苦行者/Troll Ascetic(MRD)》の出番な予感。 

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