新環境の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》

さて、ここまでビートでキルターンを前に置くことで
さぼっていたのですが、コントロールをやるとなると
この環境の王者をちゃんと分析しておかないといけなくなりました。

まず旧環境のレシピからどんなデッキか考えてみました。
PWCの大会結果からもらってきた《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》↓

10《山/Mountain》
4《森/Forest》
4《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZE)》
3《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZE)》
1《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WW)》
3《進化する未開地/Evolving Wilds(RE)》
3《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M11)》

4《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》
3《業火のタイタン/Inferno Titan(M11)》
3《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WW)》

4《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
4《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition(ZE)》
4《探検/Explore(WW)》
4《砕土/Harrow(ZE)》
4《耕作/Cultivate(M11)》
2《召喚の罠/Summoning Trap(ZE)》

サイド

4《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZE)》
3《紅蓮地獄/Pyroclasm(M11)》
3《転倒の磁石/Tumble Magnet(SM)》
1《槌のコス/Koth of the Hammer(SM)》
2《召喚の罠/Summoning Trap(ZE)》
2《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge(M11)》

主にこんな感じですね↓

ターン数 マナベース Acthion
1T    1→     タップインランド
2T    2→     マナブースト
3T    4→     マナブースト(3マナ以下)+1マナ
4T    6→     原始のタイタンor召喚の罠or業火のタイタン
5T    7→     宇宙

キモは2ターン目の動き
探検orカルニの心臓の探検 または除去でタイムウォーク。
ここが12枚あるのでかなり安定感があります。
2ターン目と3ターン目にマナブーストを2枚キャストしなければならないので
期待値的にはマナブーストが12枚以上必要です。
16枚あるので、余裕を持ってクリアしています。キャスティングコスト的には余剰マナが出る場合があるので、タップインランドの処理や1マナならば除去を挟む余裕もあります。
4ターン目に6マナカードをプレイしてドヤ顔するわけですが、ここでの《召喚の罠》の扱いが良く間違っていますが、このレシピだと問題ないです。
6マナ以上のファッティを10枚以上用意したうえでの《召喚の罠》は非常に強力(圧縮効果無視でも74%の成功率)ですが、ファッティーを削っての《召喚の罠》はたいへんリスキーですね。
コントロール的に考えるとフィニッシャーが12枚の扱いなので、2枚以上裁かなければなりません。
ひどいと3枚以上の捌きとすみやかな反撃が要求されます。
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》側が手順前後法を使って、セットランドGOの繰り返し→《マナ漏出》無効化→フィニッシャー連打の戦術もあることを考えると、これは簡単なことではないといえます。

ここまでは前環境の話。
包囲戦から入りそうな相性のいいパワーカードといえば 緑の太陽の頂点です。
じゃあこれを入れる場合はどういう考え方で入れたらいいのでしょうか?
チューター系のカード全般にいえますが、ユニークをなくすことと汎用性をあげることの2点が挙げられます。
マナブーストとして入れて後半フィニッシャー枚数水増しみたいなのが良い使い方でしょう。
すると前半持って来るカードの最優先は2マナ以下のマナクリーチャーになります。普通に考えると堅さのある《蔦の壁》です。しかし、こいつを入れてしまうと腐らせるはずの相手の除去がマナーブースト阻害要素として働き、序盤のテンポを失いかねません。ゆえに持ってくるカードはウッドエルフや桜族の長老のようなタイプのカードが望ましいということになります。
そんなの今の環境にいたっけ??と思うかもしれませんが、包囲戦に1枚あります。ヴィリジアンの密使です。(1G 2/1 墓地行ったらランパン)
ビート以外には序盤に緑の太陽の頂点をうつことはないのでこいつでOKです。

そこからデッキを考えて枚数を調整していくとこんな感じになりました。

山x10
森x4
《新緑の地下墓地》x3
1溶鉄の尖峰、ヴァラクート5x4
1進化する未開地x3
1広漠なる変幻地x3
1-4怒り狂う山峡x1
1《稲妻》x3
2 ヴィリジアンの密使x1
2カルニの心臓の探検3x4
2探検x4
1X 緑の太陽の頂点x2
3耕作x3
3《砕土》x3
6原始のタイタンx4
6《業火のタイタン》x3
6《召喚の罠》x2
7ゼンディカーの報復者x3

・・・ほとんど変わってないw
緑の太陽の頂点は3マナ計算になるので必然的に3マナのカードを削ることになります。役割的には《稲妻》とかぶっているので(ダメージ軽減+マナブーストなのでうえかも)序盤は堅くなってるし、フィニッシャーカウントのカードも12→14で増量できてるのでデッキは強くなってるんじゃないかと思います。
探検どっちか削って1枚《極楽鳥》入れるとさらに安定するんですけどね。

コメント

びふ
びふ
2011年2月2日18:39

どもですー。
無事(?)まじっく復帰してましたm(_ _)m

現環境は似た機能のフィニッシャーが少ないので、4枚ずつ入ったマンマークなカードをうまく引くor使えるか、という印象が強いですね。
個人的にはテゼレットかグリッサ使ってデッキ組みたいですが…。

RE.
2011年2月3日9:12

>びふーさん
おひさしぶりですー

両方ともカードパワーはスタン上位レベルですが
カードプールに恵まれない感じですよね

エルドラージは覚醒しなかったし、アーティファクトエキスパンションではアーティファクト弱いし…

過去の教訓を生かしてるともいえるからしょうがないけど

AKKA
2011年2月4日22:26

自分のデッキが解説されているのを見るのは、なんとも変な感じですねw

記事自体は分かりやすく丁寧に書かれていて、とても参考になりました。次期環境対応の緑頂点入りのデッキレシピも、頂点が1枚でハローが4枚以外は殆ど同じで驚いているところです。現在のレシピが、結構完成されているので、あんまり動かしようが無いというのが本音ですが、、、

包囲戦が入っても、緑黒剣が多少厄介なだけで、相変わらずのデッキパワーなので、後数ヶ月はお世話になりそうですね。何か新たな発見があったら、その時は改めてDNに挙げてみようと思っています。

nophoto
RE.@携帯
2011年2月5日11:42

〉AKKAさん

どうもです。
良いデッキだったので、分析サンプルにさせていただきました。
勝手にやっちゃってすいません!

けっこう色んなバージョン試してみたんですが、結局これで落ち着きました。