《オパールのモックス》入りゴブナイトの構築について

最近各所でフルボッコのゴブナイト。
単純なデッキですがまだレシピが洗練されていない印象があります。
多くの人が《オパールのモックス》を入れてますが、必要ないという人もいて判断が難しいところです。
というわけで、昨日、今日とゴブナイトについて思考実験を繰り返した結果の一部《オパールのモックス》を入れた場合の構築について書いてみようと思います。


最初に参考までにスターシティのオープントーナメントの上位レシピをのせときます↓

Main bord
16 山/Mountain
4 激戦の戦域/Contested War Zone
4 信号の邪魔者/Signal Pest
4 ゴブリンの戦煽り/Goblin Wardriver
4 羽ばたき飛行機械/Ornithopter
4 メムナイト/Memnite
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker
3 オパールのモックス/Mox Opal
3 キマイラ的大群/Chimeric Mass
1 稲妻/Lightning Bolt
4 カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth
3 二股の稲妻/Forked Bolt
2 壊滅的な召喚/Devastating Summons

Side bord
1 ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker
2 壊滅的な召喚/Devastating Summons
3 探検家タクタク/Tuktuk the Explorer
4 電弧の痕跡/Arc Trail
4 凶運の彫像/Jinxed Idol
1 稲妻/Lightning Bolt

アーティファクト18枚。
金属術4ターン目。


Main bord
8 山/Mountain
4 激戦の戦域/Contested War Zone
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
4 乾燥台地/Arid Mesa
2 ゴブリンの戦煽り/Goblin Wardriver
4 信号の邪魔者/Signal Pest
4 羽ばたき飛行機械/Ornithopter
4 メムナイト/Memnite
4 ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 壊滅的な召喚/Devastating Summons
4 キマイラ的大群/Chimeric Mass
4 カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth
4 オパールのモックス/Mox Opal
2 稲妻/Lightning Bolt

Side bord
3 探検家タクタク/Tuktuk the Explorer
4 二股の稲妻/Forked Bolt
2 肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind
1 槌のコス/Koth of the Hammer
1 シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff
4 凶運の彫像/Jinxed Idol

アーティファクト20枚
金属術3ターン目

両方とも《オパールのモックス》入ってますねー
このカードのメリットは恒久的に使えるマナブーストであるということ。
きれいに使い切れれば、本来相性が5分の相手から先手なら圧勝、後手でも有利をもたらしてくれるでしょう。

しかしどんな強いカードもキャストできないと意味がありません。
ご存知の通り《オパールのモックス》は金属術系のカードの中でも異色のもので、《感電破》など多くのカードが「金属術すると強くなる」カードなのに対し《オパールのモックス》は「金属術しないと鼻もかめない」カードです。
また、2枚目を引くと《カルドーサの再誕》がないかぎりは2枚目も鼻がかめません。

ゴブナイトが速攻デッキである以上、4キルシークエンスの内側で金属術しないと意味がありません。つまり遅くとも3ターン目、出来れば1、2ターン目に金属術を達成する必要があります。

すると金属術達成ノルマ枚数はこうなります。

ターン/ノルマ枚数
1T/25.7=25
2T/22.5=22
3T/20

ノルマ枚数のアーティファクトは動きを阻害しないためには1マナ以下であることが望ましいと思われます。

じゃあカードをあてはめて見ましょう。
《羽ばたき飛行機械》
《メムナイト》
《信号の邪魔者》
カードパワー的に確定でつめるのはこの12枚です。

《オパールのモックス》自身がアーティファクトなので仮に4枚つんだとして
必要なのは期待値的にはあと6枚~9枚。
ただし伝説のアーティファクトでかぶったときに2枚目をキャストできないためその分確率を減衰しないといけません。
4枚入れると初手でおよそ6%のかぶりが発生します。1枚刺しのカードが初手にある確率は11%程度なので、1枚は余分に入れる必要があると思われます。
つまり7枚~10枚の追加が必要です。

候補はこんなところです。
《恐慌の呪文爆弾》、《冒険者の装具》、《キマイラ的大群》

これらから考えて前述のデッキでは《キマイラ的大群》を採用したものと思います。このカード選定をおこなうためには、デッキの残り部分でどの部分が要素としてではデッキの残り枚数はどうなるのでしょう?

2T金属術目標として、23枚のアーティファクトを積んで、3マナ以下で回るようにデッキを構築した場合最低20枚のLandが必要になります。
《オパールのモックス》はLandカウントできますが、かぶり分の確率と、金属術しない確率の合計を土地を追加して埋め合わせしなければいけません。

初手で金属術しない確率は1T金属術25枚いれて44%、2T金属術23枚で45%あります。かぶり分の6%と合わせておおよそ50%ですね。
《オパールのモックス》を引いた場合の40%のうちの50%を埋めないといけないので、20%分の追加土地、つまり2枚(22%)が必要です。

まとめるとこうなります。
《オパールのモックス》4含めて23枚か26枚のアーティファクトと土地18枚が必要。
しかし3ターン目までに土地で3マナを確保しないとマナブーストした意味がないので結局土地は20枚以上必要です。

20土地(タップイン2枚まで可)
アーティファクト23もしくは26枚、17もしくは14枚の他スペルスロット。
他スペルの中の必要パーツはこんな感じ
《ゴブリンの先達》、《カルドーサの再誕》、《ゴブリンの奇襲隊》
つまりこれ以外に3枚か5枚のスペルを入れてよい。
《感電破》3に《稲妻》入れるかどうかとかそんな感じです?
だいたい出来ましたね!

こんな感じの構築になると思います。



ここまで書いて何ですが…
個人的には結局入れないほうがいいという結論になりました(爆)

必要枠追加のアーティファクト郡の中でも特に《キマイラ的大群》が弱く、《冒険者の装具》、《恐慌の呪文爆弾》が要素的に過剰になってしまうため強化される部分より足を引っ張る部分が多くないですか?

ドブン期待で必要枠追加のアーティファクト郡を入れない手もありますが、さすがに計算の立たないカードよりは追加の要素を入れたほうがデッキ的に安定して強さが発揮できると思います。

マリガン率の上昇、《漸増爆弾》に対する弱体化も気にかかります。

このブログを読んでるとお前仕事しろよ!!
と思うかもしれませんが・・・


返す言葉もないので思わないでください

よろしくお願いします。


コメント

hiro
2011年2月10日16:50

こんにちは。いつも参考にさせて頂いております。
恐れ入りますが、ターン毎の使用スペルの枚数の計算方法について教えて下さい。
数式は、ボトムデッカーさんのところで教えて頂いた、X=61(N/(6+T))で計算しています。

0マナ:1ターン目に1枚引きたいので8枚
1マナ:1ターン目に1枚、2ターン目に2枚、3ターン目に1枚引きたいので、8+15+6=29枚。1、2ターン目にキャストしている3枚を引いて26枚(※1)
2マナ:3ターン目に1枚引きたいので6枚。
4マナ:4ターン目に1枚引きたいので5枚。(X=61の計算式だと6)

私は上記のように解釈したのですが、(※1)のように、減らすことができるのはどういう場合か、という定義(のようなもの)とその場合の計算方法を教えて頂きたいです。私はずっと、すでにキャストした枚数を引いているだけだと思っていたのですが、もしかしたら大きな勘違いをしていたのではないかと気付きました。

時間のあるときでよいのでご教示お願い致します。

nophoto
RE.@携帯
2011年2月11日19:10

>hiroさん

なるほど〜

えーと週明けにイッシーが回答してくれるそうなのでちょっと待っててください

イッシー
2011年2月14日22:42

hiroさん、RE.さん、こんにちは。

ボトムデッカーさんの日記の引用で十分そうでしたが、自分的に考えを整理する為に、記事として私の日記に書いてみました。
わかりにくい所や間違っていそうな所がありましたら、ご指摘下さい。